タオル&水回り

2019年11月25日(Mon曜日)

価値高めるモノ作り

  2019年のタオル市場は、9月を除いて全般的に勢いに欠けている。

 大阪タオル産業振興会(尾池行郎理事長)が会員企業を対象に8月に実施したタオル流通動向調査では、企業の業況感を示す指数「業況判断DI」がマイナス0・66。18年11月のマイナス0・54から、19年2月が0・57、同5月がマイナス0・60、そして8月と指数が悪化している。

 しかし、9月は消費増税前の駆け込み需要を受けて、デーリーユース用は前年同月比20%増収のタオル製造卸も見られた。10月はその反動で落ち込み、9月の“貯金”を使い果たした格好だ。ギフト用タオルは特に駆け込み需要の恩恵がなく、盛り上がりに欠ける状態が続いている。

 その中でも価値を高めた特徴のある商品は売れている。タオルをぬらして吸水させ軽く絞って強めに振ると、気化熱で生地温度が下がって冷感効果を得られる「スーパークールタオル」(ナストーコーポレーション)、従来のタオルの半分以下の大きさで吸水性に優れる「バスタオル卒業宣言」(本多タオル)などは堅調な売れ行きを見せている。国内人口が減少基調にある中で、タオルの絶対供給量も減少が見込まれる。特価品のニーズも減る傾向にある中で、特徴のある商品が求められる流れが強まりつつある。

 サステイナビリティー(持続可能性)の切り口もテーマになりつつある。