紡拓会/台湾デザイナーの売り込み継続/合同展では成果も

2019年11月29日(Fri曜日) 午後1時18分

 台湾の繊維産業団体、紡拓会(台北市)はこのほど、東京都渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルで開催していた合同展示会「PR01.トレードショートウキョウ」に出展した。台湾の新興ファッションデザイナー4組が20春夏シーズンのコレクションをバイヤーに提案。日本の有力セレクトショップと取引を増やすブランドもあり、出展の成果が出始めている。

 紡拓会は同展に継続参加し、台湾デザイナーの海外進出支援プロジェクトとして、今後もデザイナーのサポートを継続する。参加したのは「シージェン」「ヌード」「エディ&ミー」「セイヴソン」の4組。

 2回目の参加となった「シージェン」は、英ロンドン芸術大学を卒業したチュン・ユァン・ジェン氏が手掛けるブランドで、今季はクチュール感のあるドレスを並べた。自然現象から着想した独創的なパターンをドレスに配し、さらに欧米の現代美を組み合わせたクリエーションが特徴。アジアと欧米の境界を探るようなコンセプトにバイヤーは興味を示していた。

 婦人服の「ヌード」は、2016年に販売をスタートしたコンテンポラリーブランド。ロングシルエットのレイヤードや都会的な単品アイテムに強みがある。暖色系のグラデーションを利かせた商品に引き合いがあった。台湾では20~30代女性から支持を集めている。

 同ブランドの社長兼ディレクターであるアン・チェン氏は、台北でセレクトショップを経営しながら多くのデザイナーズブランドを取り扱っている。その後、顧客にオリジナル商品を提供しながら16年に単独ブランド「ヌード」を立ち上げたと言う。

 ストリート感のあるクリエーションを軸に台湾セレブやアジアのインフルエンサーから人気を集める「セイヴソン」は、日本で卸先を開拓。さらにネット通販「シーナウトーキョー」での販売や渋谷、原宿でポップアップストアを開設するなど、積極的なスタンスで日本市場を深耕している。

 紡拓会では「英国セント・マーチン美術大学など、欧州の有力ファッションスクールで学んだ学生たちが台湾で起業している」とし、現地では生産体制のバックアップや営業面のアドバイスを実施している。