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商社繊維事業のいま 2019年4~9月期決算から(2)/経費節減、効率化が進展

2019年12月03日(Tue曜日) 午前11時24分

〈アパレル堅調で営業増益/伊藤忠商事〉

 伊藤忠商事繊維事業の4~9月期連結決算は、収益2756億円(前年同期比5・8%減)、売上総利益575億円(1・9%増)、営業利益120億円(21・1%増)、純利益150億円(3・6%減)と、営業段階で大幅な増益だったが、純利益は減益となった。

 アパレル関連事業の業績は堅調に推移した。中でも、コンバース、レリアン、エドウインなどが着実に利益を積み上げた。さらに、経費削減に加え、エドウインの固定資産売却益があったものの、前年同期に計上した海外アパレル関連事業の売却益の反動が響き、純利益が減少した。

 通期は期初計画通り、純利益で過去最高の330億円を見込む。下半期も、原料から主導権を持ったバリューチェーンの構築により、国内外の大手小売業者との取り組みの拡大を目指していく。

〈生産ロス改善で経常増益/日鉄物産〉

 日鉄物産の繊維部門の4~9月期連結決算は売上高648億円(前期比12・6%減)、経常利益21億円(27・6%増)と減収増益となった。子会社株式の売却による連結範囲の変更が響き減収。その一方で、小ロット短納期への対応強化が実り、生産ロスが改善。OEM/ODM子会社の堅調な業績もあり、経常利益は増益を計上した。

 単体売上高は559億円(9・0%減)で売上総利益は64億円(1・6%増)だった。小ロット短納期への対応に加え、物流の集約化などの取り組みが奏功した。

 通期は、連結の売上高を1400億円と期初予想より下方修正したが、経常利益は期初予想通り45億円を見込む。下半期は、管理システムの整備やサンプル製作での3Dグラフィックスの活用を進め、小ロット短納期対応に取り組む生産現場をサポートする。

〈2桁%の減収減益/GSIクレオス〉

 GSIクレオス繊維事業の4~9月期連結決算は、売上高が442億円で、前年同期を18・1%下回り、営業利益は60・4%減の2億4400万円といずれも苦戦を強いられた。

 増収だったのは、中国市場向けのインナー製品OEM、欧米市場向けのアウター用生地。婦人ファンデーションは前年並みで、減収だったのは、インナー用機能糸と生地の海外販売、パンスト・タイツ用加工糸、アウター製品OEM。

 21年3月期を最終年度とする中期経営計画で「海外売上高の拡大」や「収益性の向上」を掲げているが、当上半期においては天候不順や低調な海外市場の影響を受けた。

 工業製品関連事業を加えた通期業績見込みは期初通りの1230億円(前期比11・2%減)、営業利益17億円(1・0%増)、経常利益17億円(2・3%増)、純利益12億円(4・1%増)。