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豊島/WWFと協働でサステ推進/水使用の課題克服に取り組む

2019年12月11日(Wed曜日) 午前11時30分

 豊島は10日、地球環境の保全とサステイナブル(持続可能な)ファッションの普及を目指し、WWF(世界自然保護基金)ジャパンと協働の取り組みを開始すると発表した。活動としては、繊維業界がもたらす「水リスク」の課題に正面から向き合う。WWFなどから認証を受けたサステイナブル素材を、サプライチェーン全体に浸透させる。豊島半七社長は「トレーサビリティー(追跡可能性)を明確にしたサステイナブル素材を広めたい」と決意を述べた。

 WWFが推進する「水スチュワードシップ」に基づき取り組んでいく。社内の啓発を進めながら、製造委託先の実態(水の利用、化学物質の利用、排水など)を調査、改善策を作成していく考え。

 サステイナブル素材としては、トレーサビリティーを確立したトルコ産オーガニックコットンを基軸に置く。レーザー加工などで水の使用量を67%削減した「サステナブルデニム」やエコ原料を使用し伸縮・回復性に優れた素材「ワンダーシェイプ・グリーン」も打ち出す。

 WWFが普及を推進する「BCIコットン」や、WWFジャパンと契約したライセンス商品も、アパレルへ向け提案する。サステイナブル素材を90%以上使用した製品はWWFから認証を受けられるという。

 日本のファッション関連企業がWWFジャパンとパートナーシップを結ぶのは初めて。WWFジャパンの東梅貞義シニアダイレクターは「海外の繊維産業では水を大切にする取り組みが進んでいる。日本でも企業が自社サプライチェーンに働きかけていけば状況を変えられるはず」と訴えた。今後は具体的な活動内容を決めるための協議を重ね、半年後をめどに目標を設定する方針。

 豊島は、企業ステートメント「マイ・ウィル」に基づき、独自のサステイナビリティー(持続可能性)の取り組みも進める方針だ。テクノロジーを切り口にした生活改善の提案の一環として、出資先のスマートアパレルベンチャー、Xenoma(ゼノマ、東京都大田区)が開発した「スマートパジャマ」を20年春から取り扱う。