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学生服大手3社/商品企画は“新たな段階”/企業向けで独自の戦略を

2019年12月11日(Wed曜日) 午前11時36分

 学生服製造卸大手3社は、企業向けユニフォームの年間売上高が20億円とほぼ横並びになり、学販スポーツ商品の応用や価格帯の充実などこれまでにない商品企画を模索する新たな段階に入りつつある。超高齢化が進む中で看護・介護部門などの需要獲得を目標とし、差別化に向けた独自の成長戦略を描く。

 介護ウエアを例年以上に多く発表したのがトンボ。昨秋からスポーツで実績のある「ヨネックス」ブランドをメディケアシリーズとして看護・介護向けに展開、今秋には「チーム医療シリーズ」を投入。19年6月期は部門の売上高が初めて20億を突破した。主力ブランド「キラク」で「清涼シリーズ」を、ワンランク上の「リュクス」で黒を基調に目先を変えた「ブラックシリーズ」を発表。「商品構成が増えて、従来商品も増販した」(永瀬公雄執行役員ヘルスケア本部長)

 菅公学生服グループのユニフォーム製造卸、シーユーピー(岡山市)は価格帯を広げた。これまで取引先の希望価格に合わず商機をつかみにくいケースもあり、高価格帯の「アイナ」と定番の「プロフィーリング」に加え、値頃感のある「ハッピーウインド」の3ラインでグレードの多様化を図る。

 19年7月期はプロフィーリングを中心に安定的な収益を確保、部門売上高は前期比横ばいの20億円となった。今後は「ダイレクトメールで介護施設と接点を作り、販促を強める」(伊藤孝恭社長)。

 明石スクールユニフォームカンパニー(明石SUC)は「ルコックスポルティフ」でシャツを充実させた。イメージを変え「奇麗さと動きやすさを追求」(浅沼由佳アクティブチャレンジ部企画担当部長)。ブランド知名度が貢献し、関東中心に大規模病院や介護施設に採用された。19年5月期の部門売上高は21億円と2年連続で20億円を超えた。

 スポーツ分野との融合による商品開発も加速する。トンボは、スクールスポーツのウオームアップウエアをベースに「防風ジャケット」を投入。独自開発の軽量ポリエステルニット「ピステックス」使いで防風性と保温性があり、高い評価を得ている。