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ダイワボウグループ/廃棄綿原料レーヨン披露/革新加工や生分解性に焦点

2019年12月12日(Thu曜日) 午前11時20分

 ダイワボウグループは、繊維事業が一体となって環境負荷低減につながる新素材や革新加工、生分解性などに焦点を当てた製品の開発と提案を加速させている。このほど開かれた環境総合展「エコプロ2019」にダイワボウポリテック、ダイワボウプログレス、ダイワボウノイ、ダイワボウレーヨンの4社合同で出展し、廃棄される綿布・製品を原料として再利用して生産するレーヨン短繊維「リコビス」などを披露した。

 リコビスは、ダイワボウレーヨンがスウェーデンのベンチャー企業と連携し、使用済み綿製衣料や裁断くずなど廃棄綿布・綿製品を原料に再利用して生産することに成功したレーヨン短繊維。今回は綿100%のデニムを原料としているが、今後はポリエステル綿混など混紡品の再原料化の研究を進める。

 生分解性に焦点を当てた開発にも力を入れる。同社は海水中での生分解性を確認したレーヨン「エコロナ」を開発したが、ダイワボウポリテックがこれを原料にスパンレース不織布「アピタスE」を開発している。土中、海水中いずれでも生分解性を持つことからウエットワイパー、コスメ用品、食品包装材など使い捨て用途での提案を進める。

 また、芯にポリ乳酸(PLA)、鞘にポリブチレンサクシネート(PBS)を配した熱接着繊維「ミラクルファイバーKK―PL」も披露した。PLA、PBSともに生分解性があり、成分の75%は植物由来となる。こちらは農業・園芸資材や家庭雑貨、衣料などの用途へ提案を進める。

 ダイワボウプログレスは植物の根や土壌中の生物を保護しながら雑草の生長を抑制する立体構造式マットを紹介した。植物の光合成による二酸化炭素吸収と地盤強化を両立できる。そのほか、セルロースナノファイバーを配合した強化ゴムも開発。軽量性と強度を両立した。ウエットスーツ向けのほか航空機部材など用途開拓を進める。

 ダイワボウノイはカセイソーダ非使用の染色加工プロセス「PH―S工法」を紹介した。薬剤や水の使用量削減につながるほか、強アルカリのカセイソーダを使わないことで繊維を傷めずに加工できる。ダイワボウレーヨンのエコロナと組み合わせた製品サンプルも展示し、こちらもグループ連携で環境配慮型商品に取り組む。