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宇仁繊維/欧州向け改めて強化/米国向け生地輸出は好調

2019年12月23日(Mon曜日) 午前11時34分

 宇仁繊維で生地輸出を担う営業第三部の売上高が、2、3年前をピークに伸び悩んでいる。米国向けが伸びる一方で、欧州向けが苦戦しているためだ。拡大を狙い、欧州の新規顧客開拓に改めて力を入れる。

 西村将弘取締役によると、10年前の欧米の展示会では、ブースに来る客の10件中8件は大ロットの別注品を求めており、同社の備蓄販売機能はあまり重宝されなかった。ところが近年は逆で、小ロットを求める客がほとんどになり「1メートルからでも明日出荷すると言わないとブースに入って来ない客が多い」と言う。この追い風を生かし、欧州向けも増やす方針だ。

 同部は、現地法人がある中国以外への輸出を担う。10年前に設けられ、現在は欧州担当、米国担当、東南アジア・中東担当の三つの課を擁する。営業員は当初の3人から17人に増えた。近年は、同社単体売上高の15~20%を稼ぎ出している。

 西村取締役は2006年に入社し、2年間の準備期間を経て09年に同部を立ち上げた。当初の5~6年間は「もうからず苦しかった」。その後、円安の追い風もあって「それまでまいた種が芽吹き」、一気に黒字になったと言う。

 パリやミラノ、ニューヨークで開かれる有名生地展示会に加え、インターネットなどで見つけた展示会にも積極的に出展する。現在では、タイ、ベトナム、インドネシア、トルコ、アラブ首長国連邦、ロシア、ドイツ、英国、香港などの展示会にも継続出展する。出展するだけでなく、出会った企業を展示会後に訪問し、新規顧客にしてきた。