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パターンストレージ/縫製仕様書の統一化へ/クラウドサービスに出資者募る

2020年01月08日(Wed曜日) 午前11時40分

 アパレル製品の仕様書管理システムを手掛けるパターンストレージ(岡山市)は、業界各社で書式が異なる縫製仕様書の統一化に向け、新たな月額制クラウドサービスを開発する。IT関連会社と協力してシステムの機能やレイアウトを検討しており、出資者も募っている。年初から実際の開発を始め、夏にベータ(試用)版の提供をスタートする。

 サービス名は「パターンストレージ」。仕様書の作成や確認は、裁断や各部位の縫製、各種加工などカテゴリーごとにワンタッチで行うことができる形を目指す。相談履歴も残るようにし、担当者間でのコミュニケーションの円滑化を図る。

 業界ではデザイナーやパタンナー、工場で縫製仕様書が異なり、作業の確認や共有に時間を要する。用紙の運用が主流で、検索も難しい。単一のパソコンにダウンロードするソフトも、会社が違えば共有しにくい。

 小ロット化が進む中でサンプル作成の機会も増え、物理的に縫えない依頼などで情報が錯綜するケースも増えている。

 こうした課題を、今井恵子代表は自身の経験によって見つけた。デザイン専門学校を卒業後、岡山県倉敷市児島のジーンズ製造卸でパタンナーとして約15年勤務。その後フリーランスとなり8年、新しいサービスの開発に踏み込む。

 アパレルメーカーなどにアンケートも実施。出資可能な企業数と金額から算出すると「市場規模は年250億円に達する可能性がある」(今井代表)。

 パターンストレージは、個人事業として昨年7月に登記。現在は法人登記に向けて申請中だ。公式サイト(https://patternstorage.com)に事前登録した企業を対象に、サービスのリリース予定など新着情報を配信している。

 昨年12月の中国地域女性ビジネスプランコンテストの中国経済産業局長賞をはじめ、複数の賞を受賞している。