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この人に聞く/シキボウ ホーチミン事務所長 井口 勝雄 氏/現地需要とのマッチングを目指す

2020年01月09日(Thu曜日) 午前11時48分

 シキボウは1日、ベトナムのホーチミン市に駐在員事務所を開設し、6日から業務を開始した。ホーチミン事務所の井口勝雄所長に狙いと今後の活動方針を聞いた。

  ――ホーチミン事務所を開設した狙いは。

 これまで東南アジア域内では紡織加工子会社のメルテックスがあるインドネシアを中心に織物販売の営業活動を進めてきました。ただ、やはりインドネシアだけでは限界があります。また、糸や縫製はベトナムを中心に協力工場を活用した生産・販売体制を構築してきました。このため、改めてベトナムを起点に糸、生地、縫製を組み合わせたオペレーションを組み立てることを目指しています。その活動を現地で支援するのがホーチミン事務所の役割となります。

  ――具体的な活動の内容は。

 駐在員事務所ですから、直接の営業活動はできません。繊維事業の日本そして現地での営業活動をサポートすることになります。これまで東南アジア地域で生産した糸、織物、縫製品はいずれも日本向けが中心でした。これに加えて日本以外のマーケットを開拓することを目指します。ベトナムの協力工場で生産する糸や縫製品だけでなく、メルテックスが生産する織物、あるいはグループ会社である新内外綿のタイ商事子会社、JPボスコがタイで委託生産している糸も活用し、ベトナムで発信します。実際に現地で商材を探している日系企業やローカル企業は少なくありません。こうした企業と当社の商品をマッチングすることで東南アジア地域でのビジネス拡大を目指します。日本向けだけでなく、対米や対欧のビジネスにつながる可能性もあるでしょう。

  ――特に期待できる用途などは。

 織物を中心としたビジネスの組み立てに取り組みます。シャツやユニフォームといった用途に対して機能加工などを提案することで新たな需要を掘り起こせるはずです。例えばユニフォームは日本向けだけでなく、東南アジア地域の日系企業向けといった需要があるはず。こうした市場に対しても期待しています。