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この人に聞く/旭化成アドバンス 繊維資材事業部 車両資材部長 石川 晶 氏/エアバッグ一貫の強みを発揮

2020年01月10日(Fri曜日) 午前11時36分

 旭化成アドバンスがベトナムに新会社を設立しエアバッグで縫製事業にも進出した。本体との連携も通じ、エアバッグを中心とする自動車関連ビジネスに力を入れている。昨年末には中国でエアバッグ包材の量産を開始。昨年4月に車両資材課を部に昇格させた。初代部長に就任した石川晶氏に近況、中期戦略を聞いた。

  ――自動車関連資材での取り組みを強化しています。

 旭化成グループを挙げてモビリティー分野での事業拡大を進めています。その一環として当社は昨年4月、車両資材課を車両資材部に昇格させました。日本、タイ、中国でエアバッグを中心に事業を展開しており、年率2桁%で伸ばせるとみています。当社がエアバッグ関連事業をスタートさせたのは2002年からです。その後、07年から折り畳まれたエアバッグを包むエアバッグ包材の販売を始めました。エアバッグ用のナイロン66「レオナ」も扱っています。

  ――包材の生産体制は。

 タイと中国に生産拠点を構えており、タイが年産2千万個、中国が年産4千万個です。中国では昨年12月に量産を立ち上げたばかりです。タイは既にフル操業、中国は23年度でフル操業の計画です。当初は日本でも包材を生産していましたが、日本ではエアバッグ用の付属品がメインの生産アイテムです。

  ――中国、欧州で自動車の生産が伸び悩んでいますが。

 この間、エアバッグ包材の販売は右肩上がりを続けてきましたが、19年度は若干前年を下回る見通しです。しかし、中国の自動車生産台数は昨年で2800万台弱。日本が1千万台前後ですから、中国ではまだまだビジネスチャンスがあると思っています。インドなどでの需要も拡大する。それと、当社の場合は今年、モデルチェンジする車種に搭載される全く新しいタイプのエアバッグ用に包材が採用されることが決まっているため、包材の販売量は20年以降、反転しそうです。

  ――エアバッグ縫製へも進出しました。

 旭化成アドバンスベトナムを昨年2月に設立しました。まもなくドライバー用のエアバッグから量産を開始します。レオナの糸をグループ内で基布に仕上げ縫製までを一貫して展開できるのが当社の強みです。クッションビジネスへの参入、中国での包材の量産で20年度から業績を反転させます。エアバッグ需要の拡大に合わせて当社も事業拡大を目指していきます。