中国の19年綿花市況/米中摩擦で価格大幅下落/ブラジル産など輸入増える

2020年01月10日(Fri曜日) 午前11時47分

 【上海支局】中国綿花協会によると、2019年は米中貿易摩擦などを背景に綿花の需要が減退し、国内綿花価格が大幅に下がった。一方、輸入は増えた。追加関税が課せられた米国産のシェアが下がり、ブラジル産が最大となった。

 米中摩擦がエスカレートする中、綿花価格は5月以降、下落を続けた。10月3日には3128B級の中国綿花価格指数が1トン当たり1万2598元となり、19年の最低価格を記録。年初に比べ2771元も下がった。

 その後、米中間で貿易摩擦を回避する動きが見られたことで、価格はやや持ち直している。それでも通年の平均価格は1万4212元で、前年に比べ10・5%下がった。

 19年も国家備蓄綿花の放出が行われたが、需要の鈍化を受け、成約量は振るわなかった。5月5日から9月30日までの成約量は99・6万トンで、前年同期に比べ6割も減った。ただ放出綿花のコストパフォーマンスが高まったことを背景に、成約率は85・7%となり、前年同期に比べ27・6ポイントも高まった。

 1~11月の輸入量は169・56万トンで、前年同期に比べ25・2%も増えた。これまでトップだった米国産のシェアが下がる一方、ブラジル産が全体の25%を占め、トップになった。2位以下は豪州、米国、インド、ウズベキスタンの順だった。