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旭化成「ベンベルグ」/輸出強化へサステ訴求/ブランド強化も引き続き

2020年01月15日(Wed曜日) 午後1時2分

 旭化成はキュプラ繊維「ベンベルグ」の輸出を拡大する。国内市況が厳しくなる中で「需要がある海外を着実に伸ばし、生産量を維持する」(八神正典ベンベルグ事業部長)方針で臨む。そのためにも「ブランド力の強化が必要」とし、特にベンベルグが有するサステイナビリティー(持続可能性)の訴求に力を入れる。

 ベンベルグは販売量の約75%が輸出。インドを筆頭に中国、イタリア、パキスタン、トルコなどが主要仕向け先だ。輸出拡大に向けて海外プロモーションを積極的に行い、ブランド力の向上を図る一方、中国、インド、イタリアでは「次世代のファッション業界を担う人材の育成」など社会貢献活動も実施する。

 「エコマーク」「エコテックススタンダード100」「ISO14001」認証を取得し、LCA評価も導入済。さらに生分解性繊維である点を証明する「イノハブーSSI」認証やリサイクル原料を使用しトレーサビリティー(追跡可能性)のある生産体制を評価する「GRS」認証も保有する。

 こうした環境認証も生かしながら、サステイナビリティーへの感度が高い企業が多い欧州への販売拡大に取り組む。欧州向けではイタリアが主体の裏地向けに加え、トルコからの再輸出を含めたアウター向けも「伸ばす余地がある」とみる。

 中国のアウター市場も「サステイナビリティー素材に対する関心が高まっている」と言う。これを踏まえ中国のアウター向けは、これまでの機業場やニッターなど川中企業向けに加えて、アパレル向けにもサステイナビリティーの訴求を含めた提案を強化する。