寧波楽●克服飾/3年後に年商20億元へ/商品力向上や提携強化で

2020年01月15日(Wed曜日) 午後1時7分

 【上海支局】「ルコック」ブランドを展開する寧波楽●克服飾は3年後に、年商20億元、中国全土800店体制を目指す。目標達成に向け、今年は優良店舗の拡大や、商品力とプロモーションの強化、パートナーとの提携促進に取り組む。7日に寧波市内(浙江省)で開いた「20秋新商品発表会」で、王可董事長が明らかにした。

 今年は採算の悪い店舗の整理を進めながら、優良店舗の拡大に引き続き取り組む。2019年は不採算店の閉鎖などにより、1店舗当たりの月間売上高を前年に比べ4%増やした。

 韓国最大のアパレル企業、イーランドの現地法人、衣恋時装〈上海〉と昨年提携し、同社が「特定エリア加盟店」になった。北京、天津市、河南、湖南、江蘇、陜西省などの既存店40店を昨年11月から同社が引き継ぎでいる。こうしたパートナーを今年も増やす。

 商品力を強化するため、東レや帝人フロンティア、モリリンなどの日系メーカーの機能素材を20秋企画から積極採用していく。トレンドを意識したファッション感度の高い製品も投入する。

 QRも強める。そのため、昨年8月に稼働を始めた物流センター(建物面積4万平方メートル)を活用していく。

 プロモーション強化もポイントだ。音楽フェスティバルへの協賛や人気アニメ「ナルト」シリーズとのコラボ商品を展開。消費者の環境意識が高まっていることから、中古衣料や工場で発生したわたを原料にする伊藤忠商事のサステイナブル(持続可能な)素材「レニュー」を採用したアイテムも打ち出す。

 同社は19年、ここ数年の急成長のひずみで在庫拡大などに苦しんだ。期末店舗数は504店で、前年からほぼ横ばいだった。一方、売上高は6%増。在庫は全体の12%を処分した。

〈ウエアは重要〉

 「(ウエアを提供する)寧波楽●克服飾はスポンサー以上の存在」と話すのは、中国の人気プロゴルファー、セキユウティン(石昱■)さん。1998年に福井県で生まれ、5歳で上海に移った。16歳でプロゴルファーになると、そのキュートな容姿と実力が注目される。その後、中国大陸や台湾のさまざまな大会に出場し、優勝を重ねる。寧波楽●克服飾が冠スポンサーの「2018ルコック北京クラシック」では、大会連覇を成し遂げた。寧波楽●克服飾は14年からセキさんのスポンサーを務める。現在さまざまな企業がスポンサーになっているが、その中で同社が冒頭の位置付けなのは、「ウエアは悪天候に耐える機能性のほか、ファンに喜んでいただくためのファッション性も求められる」からだと言う。(上海支局)

(●は卜部に下)(■は女偏に亭)