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チャコット/「美と健康」で領域拡大/一般マーケットとの接点増やす

2020年01月23日(Thu曜日) 午前11時22分

 オンワードグループのチャコット(東京都渋谷区)は21日、専門性の高いバレエやダンス、スポーツ市場で培ったブランド資産をベースにした成長戦略を発表した。一般マーケットにも自社ブランドを周知させる。都内で行った創業70周年の記念プレゼンテーションで、同社の馬場昭典会長が明らかにした。

 「限られた市場から外に出て、一般マーケットとの接点を増やす」(馬場会長)と説明した。同社は、バレエ衣装やトゥシューズ、社交ダンス用のドレス、美しさと芸術性を競う新体操、フィギュアスケート、チアダンスといったマーケットで存在感を高めてきた。

 さらに、国際的に活躍するバレエダンサーや新体操の日本代表、フィギュアスケートの紀平梨花選手など、トップ選手への衣装提供で実績を積み上げている。

 その一方、スポーツ選手や競技愛好者の知名度が高く「目的買いのユーザーが中心だった」と話し、今後は一般マーケットを含めた市場開拓を進める。全国に32店舗ある直営店では、競技用とは別に一般ユーザーの来店も増えていることから、ウェブサイトの刷新やSNS(会員制交流サイト)の強化、拡大が見込めるフィットネス分野での優位性を訴求する。

 具体的には、複数にわたっていた商品ラインを五つに再編。フィットネスウエアの「チャコット・バランス」では、競技レッスンやジムの行き帰りにも着用しやすい軽量ジャケットやUVカット、吸水速乾などの機能素材を使ったアイテムを提案する。

 1997年に舞台メイク用として販売をスタートした化粧品は、新たに「チャコット・コスメティクス」として展開する。コスメは、手頃な価格帯と厳しい舞台環境でも崩れにくいのが特徴で、以前から舞台以外でも一般客に支持されていた。馬場会長は「市場に迎合した商品は投入しない。あくまでもチャコットの資産を生かした商品を販売する」と話している。