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旭化成 ロイカ事業/SCM改めて推進/「ロイカ」回収・再利用に着手

2020年01月27日(Mon曜日) 午後1時5分

 旭化成のロイカ事業部は新規サプライチェーンの開拓を改めて強化する。昨年、中国に駐在員を配属した。中国のロイカパートナーとの協業も交え、大手アパレルに対するアプローチに取り組む。再生スパンデックス「ロイカEF」では、2020年度中に日本、タイでも量産を開始するとともに、これまでユーザーサイドで廃棄されていたロイカの回収・再利用にも取り組む。

 同社によると、19年度はパンストを中心とするアパレルテキスタイル向けの販売が総じて低調に推移し、国内事業の業績は「前年を多少、下回る」(芳賀伸一郎ロイカ事業部長)と見通す。

 19年度からの中期計画ではサプライチェーンの拡充、サステイナビリティー(持続可能性)への対応などを重要課題に位置付けている。市況は低迷しているものの、この間アプローチを強化してきたターゲットカスタマーへの販売量が伸びているため、「踏みとどまれている」と言う。SPAや大手衛材メーカーとの取り組みが順調としており昨年、ロイカ営業部にSCM担当を配属した効果が表れ始めた。

 同様の販促活動を海外でも展開していくため昨年9月、中国・広東省広州に駐在員1人を派遣。業績が好調な大手アパレルへの企画提案を強化し、新規サプライチェーンの開拓を目指す。既に昨年から、中国の大手衛材メーカーとの取り組みがスタート。ロイカパートナーと位置付ける中国のコンバーターとは消臭タイプ「ロイカCF」で大手スポーツブランドの攻略に乗り出している。

 再生スパンデックスのロイカEFを現在、ドイツの拠点で生産しており、20年度中に日本、タイでも量産に着手する。タイではテキスタイルメーカーや衛材メーカーから、これまでは廃棄されていたロイカを回収し、ロイカEFの生産に再利用する取り組みを進めている。日本でも近々、同様の取り組みを立ち上げる。

 同社は日本、中国、台湾、タイ、ドイツの5拠点でロイカを生産している。20年度は服地向けの伸び悩みを踏まえ、日本、ドイツでは前年並みの業績確保を目指す一方、アジアの3拠点では増産・増収を計画。現中計の最終となる21年度までにタイにおける増設を決めたい考えだ。