台湾・繊維イノベーション2(中)/サバヒーTシャツも

2020年01月30日(Thu曜日) 午前11時33分

 和明紡織の3代目、陳璽年氏は、父の友人でもある博祥国際の侯二仁氏がサバヒーのうろこを使った新素材を開発した際に、製品化するための資金が必要だと聞き、実際に素材を見に行った。

 「面白い。台湾独自の機能性製品になりうると思った」と言う。資金を出し、ウモーアフィルで織った生地を販売することが業態転換への道になると予感した。

 2014年に台南市七股区に設けた観光工場に、ウモーアフィルで織った生地を並べた。陳氏は翌年、ウモーアフィルをヒントに、新たなブランドを立ち上げた。

 ブランド名のウィビズムには、「商品の発想とデザインを通じて、台湾ブランドを打ち出す。和明紡織の本質を忘れずに、新興デザインのトップランナーを目指したい」という思いが込められている。

 ウィビズムは旅をテーマとした機能性が高い中価格帯のブランドと位置付ける。ターゲットは28~50歳の男性や中性的な女性。現時点で扱うのはストールなどの小物も合わせて約60~80種類。ウモーアフィルをはじめとした機能性素材やサステイナブル(持続可能な)素材を利用し、台湾独特のデザインで勝負する。

 中でもインパクトがあるのは台南七股のシンボルでもあるサバヒーをデザインしたTシャツ(希望小売価格1280台湾㌦)やバッグだ。渡り鳥のクロツラヘラサギをプリントしたTシャツも特徴のある商品の一つ。

 製品に適した素材選びにもこだわっている。サバヒー柄のTシャツは消臭効果がある素材を選んでいるため、肌触りが良く、長く着ていても臭わないのが特徴だ。

 ウモーアフィルを織り込んだスカーフも人気がある。軽やかで柔らかく夏でも清涼感がある。保湿効果があるため、熱い屋外でもエアコンで乾燥した屋内でも役立つ。

〔NNA〕