メーカー別 繊維ニュース

綿紡績大手の4~12月期連結決算/繊維事業の苦戦続く/一部で好転の兆しも

2020年02月13日(Thu曜日) 午前11時54分

 綿紡績大手の4~12月期連結決算はダイワボウホールディングス(HD)と富士紡HDを除く4社が減収減益となるなど厳しい結果となった。特に繊維事業の業績悪化が深刻化しており、4社が営業損失に沈む。ただ、一部で好転の兆しも出てきた。

 米中貿易摩擦などの影響で事業環境が悪化する中、全社業績で好調なのがダイワボウHD。ITインフラ流通事業が業績をリードする。繊維事業も減収減益ながら落ち込み幅を最小限に抑える健闘を見せた。合繊・レーヨン部門が苦戦も産業資材部門が好調に推移し、衣料製品部門もカジュアル製品の販売が拡大した。

 富士紡HDも全社業績で増収増益。研磨材事業が堅調に推移し、業績をリードした。一方、繊維事業は営業利益が半減した。主力のインナー製品は主要販路である量販店や百貨店の店舗減少や衣料品売場縮小の影響を強く受けた。

 そのほかの紡績も繊維事業の苦戦が深刻。クラボウは原糸が増収もユニフォーム分野が流通在庫増加などで受注が減少し減収に。カジュアル分野も国内衣料品市況低迷で苦戦した。タイ子会社など海外子会社の業績低迷も大きく、繊維事業は営業損失が拡大した。オーミケンシも原燃料高の価格転嫁が不十分だったことなどから繊維事業の営業損失が拡大した。

 一方、一部で好転の兆しもある。シキボウは原糸の国内販売が低迷も海外販売が拡大。中東民族衣装用織物も市況が回復傾向となった。寝装など生活資材分野も堅調。このため営業損失が縮小した。日東紡も中国子会社の売却と日本への生産移管で利益率が改善し、繊維事業の営業損失が減少している。