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シキボウ/燃焼時のCO2発生を抑制/環境配慮型ポリエステルを開発

2020年02月27日(Thu曜日) 午前11時53分

 シキボウはこのほど、東京理科大学発のベンチャー企業、アクティブ(千葉県野田市)と連携し、燃焼時の二酸化炭素(CO2)発生量を抑制したポリエステル繊維「オフコナノ」を開発した。紡績糸・生地・製品にして衣料用途全般で新たな環境配慮型素材として提案を進める。4月に開催予定の同社展示会で披露する。

 オフコナノは、アクティブが開発した特殊な加工技術で機能剤を添加したマスターバッジをポリエステルに導入したもの。機能添加剤の働きで燃焼時のCO2発生量をレギュラーポリエステルと比べて約60%削減できる。既にフィルムなどで実用化が進められていたものにシキボウが着目し、繊維化することで商品化した。ベースとなるポリエステルも再生ポリエステルを採用した。

 ポリエステルはリサイクルが可能だが、リサイクルを繰り返すと分子組成が劣化して物性が低下する。このため繊維としてリサイクルする回数に限りがあり、最終的には焼却処分されている。元々繊維製品はリサイクル率が極めて低く、大量の使用済み繊維製品が焼却処分されており、大量のCO2を排出する。

 これに対してオフコナノは原料に再生ポリエステルを使っていることに加え、最終処理となる焼却処分の際にもCO2発生量を大幅に減らすことができる。このため通常のポリエステルや再生ポリエステルと比べても環境負荷が低いとする。物性面でも通常のポリエステルと変わらない。こうした特徴を生かし、シキボウはユニフォームやシャツ、スポーツウエアなど衣料全般に向けて新タイプの環境配慮型素材として提案を進める。

 同社は現在、主力の綿素材をサステイナブル(持続可能な)繊維素材として打ち出す戦略を強めている。新たな環境配慮型ポリエステル繊維としてオフコナノが加わることで、綿と合繊の両素材でサステイナビリティー(持続可能性)を追求する体制が整ったとする。