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メルテックス/“ワンチーム”で市場開拓/東南アジア域内販売を強化

2020年02月27日(Thu曜日) 午後1時11分

 【ジャカルタ=宇治光洋】シキボウのインドネシア紡織加工子会社であるメルテックスは、シキボウのベトナム・ホーチミン事務所やグループ会社である新内外綿のタイ子会社、JPボスコとの連携を進め、東南アジア域内での糸・生地販売の拡大に取り組む。

 同社の2019年12月期業績は減収ながら増益を確保した。150台あった織機の内、老朽機30台を廃棄して120台体制としたことで織物の生産能力が若干減少したことに加え、日本向けの糸販売が市況低迷で振るわなかったことから売上高が減少した。ただ、中東民族衣装用織物は生機、加工反ともに復調しており、基布など資材用織物の内販も堅調だった。経費節減などコストダウンにも努めたことで営業利益は前年度を上回った。

 20年度に関して藤井英司社長は「シキボウグループの海外拠点が“ワンチーム”となって東南アジア市場での販売を強化する」と話す。同社は既に生産する糸の約75%が精紡交燃糸となっており、複合糸や特殊混紡糸なども得意とする。こうした高付加価値糸や、それを使った生機・加工反のインドネシア内販や東南アジア域内販売の拡大を目指す。

 1月にはシキボウがベトナムのホーチミンに事務所を開設した。これと連携し、ベトナムへの糸売りや、ベトナムの協力工場で委託生産した糸を使った織物の生産と販売などを構想する。また、JPボスコは精製セルロース繊維やHWMレーヨンの原綿・紡績糸の調達を得意とすることから、これら原料や糸を活用した商品の可能性も広がる。

 世界的にサステイナビリティー(持続可能性)への要求も高まっていることから、オーガニックコットンや再生ポリエステルを使った商品開発も強化する。国際的な認証制度の活用も拡充する方向だ。こうした取り組みを通じて、東南アジア縫製に向けた糸・生地販売のための商流開拓に取り組む。