TTI/民族衣装向けを拡充/ジャワ島以外で市場開拓

2020年02月28日(Fri曜日) 午後4時42分

 【ブカシ=宇治光洋】東海染工のインドネシア子会社であるトーカイテクスプリントインドネシア(TTI)は、民族衣装向けプリントの拡充に取り組む。ジャワ島以外の地方での市場開拓も視野に入れ、市場調査を進めている。

 2019年度(12月期)の商況に関して本田忠敏社長は「レバラン商戦も盛り上がりを欠き、全体として厳しさが増している」と指摘する。無地染め・晒しは比較的安定しているものの、プリントに勢いがない。同社は生地販売の約8割が内販だが、米中貿易摩擦の影響で中国製プリント生地がインドネシア市場に流入し、競争が激化した。

 このため20年度は、比較的需要が安定しており海外品との競合も少ないバティックやサロン、ヒジャブなど民族衣装用プリントを拡充する。伝統柄の企画やろうけつ染め調の仕上がりを実現するなど商品開発も強化した。既に引き合いも増えつつある。現在の販売先はジャカルタやバンドンなどジャワ島の生地商が中心だが、カリマンタン島やスマトラ島など他の地域での市場開拓の可能性も模索する。現在、市場調査を進めている。

 新型コロナウイルス感染症の影響も出てきた。中国の繊維生産・物流が混乱したことで、インドネシアでも輸出向け縫製企業の中には「これまで中国から調達していた生地を国産にシフトさせる動きがある」。こうした需要に対しても提案を進める。一方、染料・助剤は中国生産が大部分を占めるため、今後の供給不安や値上がりへの懸念も高まっており、早めの手当てなど対応を強める。