インド/PTA繊維の反ダンピング関税、撤廃の方針

2020年02月28日(Fri曜日) 午後5時1分

 インド政府は先に発表した来年度(2020年4月~21年3月)予算案で、高純度テレフタル酸(PTA)に課している反ダンピング(AD)関税を撤廃する方針を明らかにした。ポリエステル繊維など、PTAを原料とする人造繊維品の価格が低下する見通しだ。「ファイナンシャル・エクスプレス(電子版)」が25日に伝えた。

 政府は16年から、中国、インドネシア、マレーシア、イラン、台湾から輸入するPTAに関して、1㌧当たり最大168・76ドルのAD関税を導入している。現在の輸入PTAの価格は、1キロ当たり7~8ルピー(約11~12円)。地場格付け大手インディア・レーティングス&リサーチ(Ind―Ra)は、今回の措置により、輸入PTA価格が1キロ当たり4~6ルピーの幅で値下がりすると予測した上で、完成品の価格の低下幅は同3~5ルピーになるとの見通しを示している。

 一方で関税の撤廃は、国内の供給業者に打撃を与える可能性がある。国内では、複合企業(コングロマリット)リライアンス・インダストリーズ(RIL)やインド石油公社(IOC)など4社がPTAの生産を手掛けている。〔NNA〕