台湾の19年繊維品輸出額/3年ぶりに前年割れ/中国、香港向け落ち込む

2020年03月06日(Fri曜日) 午前11時29分

 【上海支局】紡拓会のまとめによると、台湾の2019年繊維品輸出額は、前年に比べ9・0%減の91億ドルだった。16年以来3年ぶりに前年を下回った。米中貿易摩擦や香港の政情混乱などで、中国大陸と香港向けが大きく落ち込んだ影響を受けた。台湾の川上、川中企業が、ベトナムやインドネシアへ生産を移管していることも背景にある。

 品目別輸出額をみると、最大の生地は6・0%減の62億ドルとなった。18年まで好調だった紡績糸は14億ドルで、14・0%も減った。繊維は25・0%減の6億400万ドルと、大幅な落ち込みが続いた。

 仕向け地別輸出の上位5カ国・地域は、1位のベトナムが2・0%減の22億ドル。うち生地は1・0%減の17億ドル。18年に27・0%増と大幅に伸びた紡績糸は、2億4100万ドルで2・0%の伸びにとどまった。

 ベトナム向けは、17年が生地、18年は紡績糸が大きく伸び、繊維品輸出全体をけん引した。生地が前年割れし、紡績糸の伸びが縮小した背景には、台湾の川中企業がベトナム進出を活発していることがある。

 2位の中国大陸は15億ドルで、18・0%減っている。うち生地は16・0%減の9億7400万ドル、紡績糸は21・0%減の4億4500万ドル。

 5位の香港も19・0%減の4億4700万ドルと、大幅に落ち込んだ。生地、紡績糸がそれぞれ18・0%、28・0%減った。