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スタイレム「ゼンキワミ」/コレクションの半数をエコに/天然・合繊両軸でカバー

2020年03月09日(Mon曜日) 午後3時57分

 スタイレムで欧米向け生地輸出を手掛ける欧米販売課の生地コレクション「ゼンキワミ」は21春夏向けから約半数をエコ対応品に置き換えた。

 今後のトレンドを「オーガニックコットンが一方にあれば、再生ナイロンもあるなど、エコが基軸だが天然・合繊の両軸で展開される」とみる一方、「つやや光沢といった従来の傾向がマット感・ムラ感など新しい表情感と併存する」と予測。「プルミエール・ヴィジョン(PV)パリ21春夏」展でも、再生ナイロンやアセテート、和紙、竹繊維まで日本の独自性が光る生地を広く取りそろえて提案の主軸に据え、上々の手応えを得た。

 表面感を追求した生地では、パルプ由来の半合成繊維であるアセテート使いの生機に、レザー調のツヤ感を出すスーパーカレンダー加工を施したり、陰影のあるタイダイ調プリントをのせたりした。晒・シルケットなしの生成りの生機を直接染めて地柄を生かしたり、小松マテーレのデジタルプリント「モナリザ」で淡い無地調の柄を置くなどして、自然なムラ表現にもこだわった。

 シンプルでフラットな表情の生地や、透明感ある合繊生地もまだまだ人気は高いという。PVパリの初日には、ベーシックなツイル2重織り中肉地に人気が集中。他方、ヘアリーな突っ切りジャカードのような非常に意匠性の高い生地もファンシーツイードに代わるレディース羽織り物向け生地として人気を博した。

 このほか、綿・ヘンプ交織、天然竹を開繊した竹繊維糸の交織、和紙糸と合繊再生糸・キュプラとの交織など独自性の高い原料に、塩縮加工で表面感を工夫するなどしてモダンな表情と日本らしさを両立させた生地も注目を集めた。