靴下の伝道者たち③

2020年03月18日(Wed曜日)

工場との意思疎通が円滑に

チュチュアンナ 靴下事業部MDアシスタント 玉岡 沙梨さん

 ――靴下ソムリエを受験するきっかけは。

 2018年、靴下事業部に異動してきて1年もたたないタイミングでしたが、会社が全面的に受験希望者を後押しする方針だったので、挑戦しました。当社では18年から受験者が増え、19年も合わせると20人弱のソムリエがいます。今年も受験希望者を会社は支援する方針です。

  ――試験の感想は。

 売り場でのキャリアが長かった私には、高いハードルでした。モノ作りで必要となる知識が多く、先輩に聞きながら教科書を1ページずつ理解していくという感じでした。会社が実施する試験対策講義も活用して受験勉強さながらに知識を取り込んでいきました。

  ――資格は役立っていますか。

 MDアシスタントという立場になり、さまざまな編み方について学んだことが非常に有用だったと感じています。デザイナーに企画を依頼する時、こちらから要望を具体的に伝えなくてはなりません。その提案やアイデアの幅が広がりました。靴下のこの部分はフロート編みか、あるいはスパイラル編みにすべきか、自分が思い描く靴下を作るための編み方はどれか、サンプルがなくてもかなりイメージできるようになりました。中国の工場へ靴下の細かな糸使いやサイズの修正依頼をする時も編み工程や糸について詳しく知っているので意思疎通はかなり円滑になりました。

  ――今後の靴下ソムリエ試験への期待は。

 試験問題として靴下の色柄に関するものや実務で必須となる知識を問う問題がもっと多いとより実力を養える試験になると思います。昨年、私は色彩検定2級も取得しました。この試験では色の組み合わせの相性などに関する出題もあります。こうした問題は靴下作りでも有用だと感じます。実際、店頭では靴下のデザイン、柄、コーディーネートに関する問い合わせは多いのです。ソムリエがこういう部分に精通していればお客さまにきっと喜んでもらえる靴下を提案できると思います。

 (毎週水曜日に掲載)