台湾・紡拓会/新型コロナで「繊維業楽観できず」

2020年03月18日(Wed曜日) 午後1時28分

 繊維の台湾業界団体、中華民国紡織業拓展会(紡拓会)の黄偉基秘書長は13日、現在業界が抱える問題として、原油安と原料出荷の遅延、新型コロナウイルス感染症の拡大を挙げ、台湾各社の生地と既製品の輸出に影響が出ていると明らかにした。今年下半期(7~12月)の業界景気は不透明で、楽観できないとの見方を示した。経済日報が伝えた。

 黄秘書長は、原油価格の急落で、川上の原料メーカーの出荷価格に下押し圧力がかかると懸念を表明した。アパレルの主力生産拠点の一つであるベトナムが現在、新型コロナの感染問題で中国と韓国からの船舶寄港を禁止していることを受け、原料を中国から陸路でベトナムに運ばざるを得ず、物流にかかる時間が7~10日延び、コストの上昇を招いていると説明した。

 感染拡大で世界的に景気低迷の危険性が指摘される中、黄秘書長は直近の状況として、ナイキやアディダスといった世界ブランドのアジアでの販売が低迷していると指摘。これらブランド向けの受託生産を行っている台湾メーカーの輸出は楽観できないと懸念を示した。〔NNA〕