メーカー別 繊維ニュース

新型コロナ感染防止で/合同入社式の中止目立つ/社長訓示のウェブ発信も

2020年03月27日(Fri曜日) 午後4時11分

 新型コロナウイルス感染の広がりを受けて、自社グループの合同入社式を中止し、事業所ごとに開こうとする動きがアパレル企業を中心に目立ってきた。複数の合繊メーカーは、入社式を中止し、ウェブを通じて社長の訓示を配信することを試みる。紡績会社の多くは従来同様の形で開くが、さまざまな感染防止対策を講じる。

 オンワードグループは、従来のように一堂に会する形ではなく、各拠点で10人以下のグループに分かれ、ウェブも用いた形で開催する。ワールドも、グループ合同入社式を中止し、グループ各社が「簡易な式を開催、もしくは開催自体無し」にする方針。

 TSIホールディングスも、グループ全体での合同入社式・合同研修を中止する。グループ各社の入社式・研修についてはそれぞれの判断に委ねるが、開催する場合はできるだけ少人数になるよう分散させることにした。三陽商会も、本社、各支店別々に開催する方向だ。

 大和紡績、ダイワボウノイ、ダイワボウプログレス、ダイワボウポリテックなどのグループ6社が4月1日付で合併して発足する新生・大和紡績も、ダイワボウレーヨン、カンボウプラスなどの繊維グループ会社との合同入社式を予定していたが、配属事業所ごとに開催することにした。

 レナウンのように、入社式の開催を延期する企業もある。日鉄物産も延期し、開催時期については「改めて検討する」と言う。

 ウェブを活用する例も多い。東レは、大卒、高専卒の全員が集合して開催する入社式を中止。高専卒は配属先に直接赴任し、大卒は4月1日に自宅でウェブを通じて社長講和を聴講する形にする。大卒は以後約3週間、引き続き自宅でウェブを通じて研修を受ける。帝人も入社式を中止し、社長のメッセージをウェブで新入社員に配信する予定だ。三菱ケミカルもウェブによる「ライブ入社式」を配信。新入社員は事前に貸与する「アイパッド」で視聴する。三井物産は、東京の本社に新入社員を集めて入社式を行う予定だったが、テレビ会議システムを活用し、社長の訓示をそれぞれの自宅や寮で視聴してもらう。バロックジャパンリミテッドもオンラインで入社式を実施する。

 相対的に新卒者の採用数が少ない紡績会社の多くは、従来同様の形で入社式を開催する方向だ。ただ、「事前の体温測定、「会場換気、除菌、マスク着用などの衛生対策の強化」(シキボウ)、「プログラムの一部見直し、可能なウイルス対策の実施」(クラボウ)などによって感染防止に努める。ユニチカも、「マスク着用、除菌脱臭機の設置、大会議室の確保、時間の短縮」などの措置を講じて実施する。採用数が20人弱のモリリンも、「開催場所の選定、時間の短縮、参加メンバーの少数化、消毒液、マスクの完備」などを行って実施する方針だ。