中国の繊維アパレル企業/海外感染拡大で輸出打撃/中小の再稼働は順調も

2020年04月01日(Wed曜日) 午後1時18分

 【上海支局】中国で、新型コロナウイルスの感染拡大が抑えられる中、繊維関連の中小企業の生産再開が進んでいる。ただ、輸出型企業が海外での新型コロナの流行の影響により、受注不足に陥り、再開した操業を再び止める動きもある。

 中国紡織工業聨合会(中紡聯)が3月18~25日に実施したアンケート(有効回答245社)によると、97・1%の企業が再稼働したと回答。工員が正常に復帰した企業は、91・4%を占めた。湖北省や新彊ウイグル自治区など、再稼働が遅れていた地域でも操業が始まっている。

 大企業に比べ遅れていた中小企業の再稼働も進んでいる。全国13省の規模(年商2千万元)以下企業6・2万社のうち、19日時点で再稼働した企業は85・6%だった。3月6日時点の62・6%から大きく前進した。

 一方、新型コロナの海外での感染拡大で、輸出型企業が打撃を受け始めた。現地メディア「中国紡織報」によると、染料商社の張家港保税区名図化工品は、海外顧客からの発注取り消しに遭っている。ドイツやフランス、米国の顧客の取り消しが目立つ。

 中国最大の染色加工産地、紹興市(浙江省)の7、8割の染工場も、海外顧客から発注を取り消されているという。

 中紡聯の前出のアンケートでは、再稼働した242社のうち、受注量がほぼ正常な企業は31・8%にとどまった。こうした中、再稼働したばかりの工場の操業を、再び停止するところもある。

 20年1~2月の繊維品輸出は、春節(旧正月)休暇後の工場再開が遅れたことが響き、前年同期に比べ21・8%減った。3月以降は海外での新型コロナの感染拡大の影響が表れ、さらに落ち込んでいく可能性が高い。