台湾・広越/売上高見通しを下方修正/米国受注減で

2020年04月14日(Tue曜日) 午前11時10分

 ダウンジャケットを中心とした台湾のアパレル受託生産大手、広越企業の呉朝筆総経理は7日、2020年の売上高見通しを従来から10%引き下げたと明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、主要顧客である米国のアウトドア用品大手からの受注が減っていると説明した。「工商時報」などが伝えた。

 広越によると、米アウトドア用品大手のパタゴニアとザ・ノースフェースからの受注はそれぞれ2割減少した。米国での新型コロナ感染の深刻化で、市民の屋外活動が減っているためとみている。

 一方、現時点でスポーツ用品世界大手からの受注への影響はない。広越の最大顧客であるドイツ・アディダスからの今年の受注量は前年比20%増、米ナイキやドイツ・プーマはそれぞれ横ばいを見込む。

 呉総経理は、第1四半期(1~3月)の売上高が前年同期比で20%減になると予測。第2四半期(4~6月)と第3四半期(7~9月)は、「例年ほどの活況は見込めない」と表現した。

 呉総経理は、「今年の売上高は予測を下回る見通しだが、ダウンジャケット市場は厚手の製品が主流で、平均単価や粗利率は前年を上回る」と指摘。コスト管理も奏功するとみて、今年の粗利率や営業利益率の伸びに自信を示した。

 現在は、医療用防護服の生産に着手することも検討しているという。

 広越は3月11日のオンライン業績説明会で、「20年の売上高は前年と横ばいか小幅に減少する」との見通しを示していた。同社の19年の売上高は162億5751万台湾ドル。

 同社の1~2月の売上高は前年同期比16%減の12億6125万台湾ドルだった。

〔NNA〕