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スタイレム 21春夏服地提案/サステとファッション性を融合/抗菌など加工物も強化

2020年05月14日(Thu曜日) 午前11時16分

 スタイレムは21春夏向け服地提案で、サステイナビリティー(持続可能性)とファッション性の融合を試みる。20秋冬向け展示会ではサステ専用コーナーを設けて好評を博したが、「(同コーナーで)ファッション性は感じてもらえなかった」という問題意識がある。新型コロナウイルスに対応して抗菌や抗ウイルス素材の開発、提案も強める。

 同社が取り扱うサステ関連商材は、再生ポリエステル、エコファー、オーガニックコットン、森林認証を得たトリアセテートやキュプラ繊維など多岐にわたる。欧米向けでは数シーズン前からサステやエコといった切り口が必須になっており「ほぼ(レギュラー品と)置き換わった」が、昨年央あたりから日本の顧客の関心も急激に高まってきたため国内向けでも対応を強めた。

 次のステップとして、ファッション性との融合を試みる。21春夏向けでは例年と同じく「オリジン」「デイリークチュール」など4つのトレンドテーマを設け、そのそれぞれにサステという切り口を「落とし込む」。新型コロナ感染拡大を受けて中止した同シーズン向け展示会はこの訴求方法で開催する計画だった。

 同社によるとサステという大きなテーマのもと、「各課が独自の新素材を採用し、新しい生地を開発している」。そのいずれもが単なるサステ対応ではなく、ファッション性を加味したものになっており、接触冷感やUVカットなど各種機能加工との組み合わせも多い。服地トレンドが合繊から天然へと振れているため、各テーマの中で綿使いも増強する。

 一方、新型コロナに関連して同社にも抗菌や抗ウイルスといった機能加工への問い合わせが増えている。全世界で需要が拡大しているため「薬剤が不足気味」だが、急ピッチでこの需要への対応を進める。例えばコートやジャケット、パンツ地などに加工を施す。「メード・イン・ジャパンという信頼感が強みなる」として輸出部門や海外法人と連携しながら海外市場向けでも加工品の訴求を強める。