台湾・エクラット/7~9月 2大顧客からの受注4割減も

2020年05月15日(Fri曜日) 午前11時38分

 台湾のアパレル受託製造大手、儒鴻企業(エクラット)の洪鎮海董事長は11日、第3四半期(7~9月)に主要顧客のスポーツ用品メーカー2社からの受注がそれぞれ3~4割減る恐れがあると指摘した。新型コロナウイルス感染症が欧米で拡大し、各国の都市封鎖措置などを受けて現地の経済活動が停滞していることを理由に挙げた。中央通信社などが伝えた。

 同日開いたオンラインの業績説明会で明らかにした。主要顧客である米ナイキからの第2四半期(4~6月)の衣料品発注量は、従来計画から2%減となる予定だったが、実際は38%減となる見通し。第3四半期は、カナダのルルレモンと同様に3~4割減るという。

 洪董事長は、「3月初めの業績説明会で示した見通しは楽観的過ぎた」と説明した。エクラットでは3月下旬から受注量が急減し、発注を遅らせる顧客の動きが加速。出荷が来年第1四半期(1~3月)まで持ち越しとなるケースもあり、現在までに計1千万着以上の出荷を見合わせているという。

 同社の第1四半期の純利益は、前年同期比22・6%減の6億9661万台湾ドル。四半期ベースで直近約3年の最低となった。

〈東南ア投資を減速〉

 エクラットの受注減少は、東南アジアでの投資計画に影響している。

 同社は下半期(7~12月)にべトナムの衣類工場2カ所と生産の外注に関して提携する計画だったが、既に計画を見合わせた。

 来年の完工を予定していたインドネシアの新工場第1期では、生産ライン120本を設ける従来の計画を60本に半減。残り60本は今後の受注状況を見た上で設置を進めると言う。〔NNA〕