インド アパレル業界/約2割が海外向け生産再開/発注取り消しもあるが

2020年05月18日(Mon曜日) 午前11時8分

 インドの衣料品メーカーのうち約2割が、海外市場向け既製服の生産を再開した。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響による発注取り消しや新規受注の減少などから事業環境の先行きが不透明な状況だ。12日付「エコノミック・タイムズ(電子版)」が伝えた。

 業界団体である衣料品輸出促進協会(AEPC)によると、生産を再開したのは国内8千社以上の衣料品輸出業者のうち15~20%。ただ、勤務する従業員の割合は従来比25~30%程度と限られた人員で操業している。地場衣料品輸出大手ゴカルダス・エクスポーツのシバラマクシリュナン・ガナパティ社長は、「ベトナムやインドネシアなどの競合国に後れを取らないためには、感染リスクが低い地域における都市封鎖の完全な解除が必要」との見解を示している。

 衣料品輸出業界によると、新型コロナの世界的流行により受注の15~25%がキャンセルとなった。さらに海外衣料品ブランドは、30~60日だった支払い期間を90~180日に延長する交渉をしており、製造を請け負うインド国内の衣料品メーカーのキャッシュフローを圧迫している。欧米では海外衣料品ブランドの店舗やオフィスがまだ閉鎖しているため、秋冬物の受注に関しても見通しが立たないという。

〔NNA〕