中国・繊維アパレル企業の19年&20年1~3月業績/第8回毛・麻紡績/毛紡績は減益か赤字

2020年05月21日(Thu曜日) 午後1時18分

 毛紡績7社の2019年通年業績は、4社が前年に比べ減益、2社が赤字と苦しんだ。世界的な景気後退や米中貿易戦争の影響を受けた。麻紡績3社は、“麻トレンド”の恩恵を受け、2社が増収増益だった。新型コロナウイルスの感染拡大が直撃した20年1~3月は、業績を開示した毛紡績7社のうち、3社が赤字。麻紡績は業績を開示した2社ともに赤字だった。

 カシミヤ世界最大手で、エネルギー・冶金を主力とする顎爾多斯(オルドス)の19年業績は、純利益が前年比4割増の13億元だったが、売上高は7・4%少ない227億元だった。うちカシミヤ事業の売上高は、33億元で1・2%減った。「ERDOS」など4ブランドの期末店舗数は、1248店(直営634店、加盟614店)で、19年6月末に比べ8店純減した。

 ウールやアクリルを原料とし、紡績から染色加工まで手掛ける鹿港文化の19年業績は、純損益が9億6574万元の赤字に転落した。要因は、映画・ドラマ事業の不振。売上高は36・5%減の30億元だった。うち繊維事業の売上高は、25億元で16・8%減った。

 19年上半期まで2桁%での増収増益が続いていた新澳紡織だが、19年業績は売上高こそ27億元で5・6%増えたものの、純利益は28・2%少ない1億4322万元になった。

 山東如意の19年業績(未監査)は、売上高が13・4%減の11億元、純利益が51・4%減の4816万元と、減収減益だった。なお、4月30日に発表予定だった監査を受けた19年業績は、5月28日発表に延期した。理由は、新型コロナの感染拡大の影響としている。

(上海支局)