中国・繊維アパレル企業の19年&20年1~3月業績/第9回製品OEM、織布・編み立て/勝ち組、負け組の差鮮明

2020年05月22日(Fri曜日) 午後1時22分

 製品OEM8社と織布・編み立て4社の2019年通年業績は、勝ち組と負け組の差が鮮明になった。米中貿易摩擦や国内の人手不足により、生産背景をASEAN地域など海外に持っていることが勝ち組の条件になっている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた20年1~3月は、多くの企業が前年同期に比べ減益か赤字だった。

 生地からの一貫でニット製品を手掛けるOEM世界最大手の申洲国際の19年業績は、好調を維持した。売上高は226億元、純利益は50億元で、それぞれ前年に比べ8・2%、12・2%増えた。ベトナムとカンボジアで生産能力を高めていることが、功を奏している。世界的なスポーツ市場の好調を受け、スポーツウエアが163億元で11・4%増えた。スポーツウエアの構成比は72%となり、前年に比べ3・9¥ポイント拡大した。市場別売上高の構成比は、中国と日本が微増し、米国と欧州はやや減った。

 シルク素材の衣類や生地を生産する嘉欣絲綢の19年業績は、売上高が8・1%多い34億元、純利益が10・1%増の1億5796万元となった。ASEAN地域での生産背景の拡充のため、カンボジアで縫製企業を買収し、ミャンマーでは工場の建設に乗り出した。

 先染め織物製造最大手で、シャツ縫製も手掛ける魯泰の19年業績は、売上高が68億元で1・1%減ったが、純利益は9億5238万元で17・4%増えた。アイテム別売上高は、織物がほぼ横ばいの49億元、シャツ製品も12億元でほぼ横ばいだった。市場別売上高は、東南アジアが3・4%増の20億元だったが、欧米は11億元で7・9%減った。日韓は3・2%減の4億3732万元だった。

(上海支局)