ベトナム/医療用マスク輸出急増/EU向けには課題残す

2020年06月23日(Tue曜日) 午後1時23分

 ベトナムでは5月に医療用マスク輸出が急増した。8月にはEU(欧州連合)・ベトナム自由貿易協定(EVFTA)が発効され、さらなる輸出増に期待がかかる。しかし、ベトナムのフェースマスクを含む医療用品がEUの品質基準を満たしていないため、輸出の課題になっている。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、ベトナムの5月の医療用マスク輸出量は150社以上の企業で1億8154万枚だった。今年1~4月の累計が1億3950万枚で、この1・3倍に相当する(輸出先の詳細情報はない)。国内需要を満たすための輸出制限が4月末に解除され、自由に輸出できるようになったため。

 現在、EU向けの医療用マスクには6~12%の関税がかかるが、8月からEVFTAが発効され、EU向けの期待は高まる。ベトナム企業は大量生産が可能という。EU諸国は現在も新型コロナウイルス対策のため、医療用品を切実に必要としている。

 しかし、ベトナムのマスクはEUの品質基準を満たしていないため、輸出に課題を残す。EUへの輸出にはCE(基準適合)マークが必要である。マスクの緊急需要のため、マークなしで一時的に輸入が認められても、いずれ厳しくなるという指摘もある。