一村〈上海〉貿易/生地問屋への販売拡大へ/新型コロナの影響に対応

2020年06月25日(Thu曜日) 午後1時17分

 【上海支局】一村〈上海〉貿易が、生地問屋への合繊織物の販売拡大と、生機の集約に取り組んでいる。ネットシフトの加速など、新型コロナウイルスの感染拡大で変化したアパレル市場に対応していくことが狙い。

 新型コロナの感染が拡大したことで、中国のアパレル市場では旧来型の百貨店アパレルが深手を負う一方、ネット通販ブランドは相対的に元気がある。一部ブランドは、今年上半期の売上高が前年同期を超える。

 こうしたネット通販ブランドは「生産のリードタイムが短い。必要な生地を欲しいときに小ロットで購入するスタイルで、対応できるのは備蓄品を手掛ける問屋だ」と知敷真悟総経理は話す。

 そのため、これまでのブランドへの直販に加え、日系やローカルの生地商との取り組みを増やしていく。問屋経由の販売は、売掛金回収リスクの低減にもつながる。

 市況が厳しい中、開発の合理化も進める。在庫する生機を集約する一方、加工により生機の表情を変えることで、一つの生機をいろいろな用途に提案していく。「ユニフォーム用の生機をファッション向けにも提案していきたい」(知敷総経理)と言う。