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モリリン/8月から5千色の原着糸販売/色の再現性優れ、小口対応も

2020年06月30日(Tue曜日) 午後1時7分

 モリリンは8月から原着ポリエステル糸「モコフィーロ」の販売を始める。5千色というカラーバリエーションに加え色の再現性にも優れ、小ロットにも対応できることで既存の原着糸との差別化を図る。ユニフォームや資材向けに訴求し初年度の販売数量は1200トンを目標に掲げる。

 現在韓国で建設を進めている自社工場で製造する。同社独自の技術を活用することで、色の再現性や1色500キロといった小ロットに対応。さらに、これまでの原着糸では困難とされてきた杢(もく)調の糸も製造できる。販売は糸だけでなく、モコフィーロを使った生地や製品も提案する。

 原着糸のため色が落ちないことはもちろん、染色工程を経ていないため水や薬品、CO2の削減、環境負荷の軽減にもつながる。サステイナブル素材として、ユニフォームやカーシート向けをはじめ、ファッションやスポーツ向け衣料などへの用途開拓を進める。

〈ユニフォーム事業の第1Qは増収増益〉

 モリリンのユニフォーム事業の2021年2月期第一四半期は増収増益を見通す。受注は新型コロナウイルスの感染が拡大する前の案件だったためあまり影響を受けなかった。備後、東京地区への販売拡大が進んだことが奏功したが、今後の見通しは厳しい。

 生産面については中国で若干の納品遅れが発生したほか、ASEANも4月生産で中断があり影響を受けた。現在は通常通りに戻りつつある。販売面では納入案件の延期が出ており、店頭販売の影響はこれから発生すると見る。

 今後はモコフィーロの提案に加えて、ウイルス対策や耐薬品性の商材開発を進める。山田敏博繊維資材グループ統括部長は「コロナによる在宅勤務や働き方改革などでユニフォームの概念が変わるかもしれない。新機能や着用方法を含めて対応していきたい」と語る。