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ダイワボウレーヨン/日欧連携でBCP対応/環境配慮で協力、技術交流も

2020年07月01日(Wed曜日) 午後1時1分

 ダイワボウレーヨンとドイツの特殊ビスコースレーヨンメーカーのケルハイムファイバーズはこのほど原綿の相互供給など協力体制を構築することとなった。ダイワボウレーヨンの福嶋一成社長は「先進国のレーヨンメーカーが減少する中、日欧のメーカーが連携することでユーザーのBCP(事業継続計画)に向けた信頼感を高めることが狙い」と話す。さらに環境配慮関連でも協力を推し進める。(一部既報)

 両社による取り組みの背景には先進国でレーヨンメーカーが減少していることがある。日本では従来、国産のレーヨン短繊維の製造販売はダイワボウレーヨンのほかオーミケンシが担っていたが、オーミケンシは9月末までにレーヨン短繊維から撤退すると発表。今後はダイワボウレーヨンの1社体制となる。

 「これまで当社とオーミケンシの2社からレーヨン短繊維を調達していた需要家の間でBCPの観点から1社購買となることへの不安感が高まっている」と福嶋社長は指摘する。一方、欧州でも中堅規模のレーヨンメーカーの撤退が続いている。現在、国際市場でのレーヨン短繊維の生産は中国やインドなど新興国が中心だが、不織布用途を中心に先進国のメーカーから安定的に原綿を調達したいとする需要家は多い。

 こうした中、ダイワボウレーヨンとケルハイムファイバーズは原綿の相互供給など協力体制を敷くことを決めた。これにより両社のどちらかの生産に不測の事態が生じても原綿の安定供給を維持することができ、需要家のBCPに向けた信頼感を高めることができる。

 環境負荷低減に向けた商品開発や製造プロセス革新に関する技術交流。世界的な化学物質・環境規制などに関する情報交換・発信にも取り組む。日欧のレーヨンメーカーが協力することで要求が高まる環境配慮に向けた取り組みを加速させる方針だ。

 今回の協力関係構築についてケルハイムファイバーズのクレイグ・バーガーCEOも「互いの事業には共通する部分が多くあり、両社の協力によって顧客へのサービスをさらに向上させる絶好の機会だと信じる」と強調する。