メーカー別 繊維ニュース

今日からレジ袋有料化/各業界の取り組みは

2020年07月01日(Wed曜日) 午後1時13分

 容器包装リサイクル法の改正に伴い、今日(1日)からレジ袋(プラスチック製買物袋)の有料化が義務化された。レジ袋の排出抑制、海洋ごみ対策、地球温暖化対策などに対応するもの。各業界の取り組みを見る。

〈百貨店アパレル/環境配慮型に切り替え〉

 三陽商会はCSR(企業の社会的責任)活動の一環として、既にショッパー(ショッピングバッグ)を全て紙製に切り替えた。ショッパーを不要とするメンバーシップ会員にはエコポイントサービスを開始する。包装や値札などのプラスチック部品についても再生可能な資材に移行する予定。

 ワールドグループは百貨店業態で基本、紙ショッパーにより無料で対応。ショッピングセンター、雑貨業態は有料化の方向。バロックジャパンリミテッドは紙ショッパー、もしくは法令義務に当たらないショッパーのため、無料。ただ、一部ブランドは9月以降、環境配慮の観点から再生紙やFSC(森林管理協議会)認証のショッパーに替えて有料化も検討する。

 オンワード樫山は、プラスチック製ショッパーを、FSC認証の紙製に切り替え、一部の店舗では有料化する。TSIホールディングスはフィルムの厚さ(50マイクロメートル以上)など有料化の対象外のビニール製はその旨をシールで明示する。紙ショッパーもあるが、ビニール製はバイオマス素材に切り替えていく。

 イトキンも紙製や厚みのある対象外のプラスチック素材を使用しており、有料化しない。フランドルのビニールショッパーも厚みが対象外で、繰り返し使用の推奨を記載して無料配布。紙製も無料で、より環境に配慮したものに切り替えていく。

 ワコールは、ワコール直営店とウンナナクール直営店の合計175店舗でショッパーを有料化する。顧客にはマイバッグの持参を推奨し、包装資材を減らすことによって環境負荷低減に取り組む。一部ブランドでは素材の紙製化を進める。

 日本アパレル・ファッション産業協会は15日、オンワードパークビル(東京都中央区)で「環境配慮型資材展」(22社出展)を開き、脱プラスチックの情報発信を行う。

〈小売り/資源使用量の抑制へ〉

 百貨店は食品主体、GMSは衣料品や生活雑貨なども含め、プラスチック製買い物袋を廃止した上、切り替えたバイオマスプラスチック製やFSC認証紙袋なども有料化する動きが目立つ(テナントの買い物袋は各テナントが判断)。

 本来、紙製やバイオマスプラスチックを25%以上配合したものは有料化対象外だが、有料にすることで“資源の使用量自体を抑制”しようというのが狙い。高島屋は4月1日、大丸松坂屋は6月1日から実施している。

 一方、良品計画は、全てプラスチック製から紙製買い物袋に切り替えて無料配布。大型商品やまとめ買いに便利な大きい「再生ポリプロピレンバッグ」は消費税込み150円で販売し、不要になれば店頭で返品可能にした。しまむらはバイオマス配合25%以上のタイプに切り替え、無料配布を継続する。

〈大手紳士服量販チェーン/紙製、そして有料化へ〉

 紳士服量販チェーンも買い物袋を石油由来から紙製へ移行するほか、有料化に踏み切る。政府の「プラスチック製買い物袋の有料化」の対象には含まれていない場合でも地球環境配慮などの観点から対応する。青山商事はビジネスウェア事業全店で取り組み、はるやまホールディングスは来年1月中旬から有料化を図っている。

 青山商事は「洋服の青山」全785店舗、「ザ・スーツカンパニー」業態70店舗(店舗数は6月末時点)で紙袋に切り替える。ポリ袋の生産は既に中止し、在庫がなくなり次第取り扱いをやめる。これまで年間550万枚のポリ袋を使用してきたが、紙製への完全移行で年間約89㌧のプラスチック使用量が削減できる。

 買い物袋はこれまで無料提供してきたが、1日からは大きさを問わずにポリ袋は10円、紙袋は20円で有料化する。ザ・スーツカンパニーでは「FSC認証」受けた紙袋を使用しているが、今後は洋服の青山などでもFSC認証を受けた紙袋へ変更していく。

 AOKIホールディングスは「AOKI」と「オリヒカ」ともに、ポリ袋を5円、紙袋を10円とする。今後はポリ袋やテーラーバッグの素材・サイズ・厚みなどの見直しを実施し、プラスチック原料の削減に努める。

 はるやまホールディングスは「はるやま」「パーフェクトスーツファクトリー」「フォーエル」で使用しているプラスチック製のショッピングバッグを昨年12月中旬から紙製に順次切り替えている。

 既にほとんどの店で紙製の買い物袋が行き渡っているという。紙製についても一部を除いて1枚20円で有料化している。