中国ブランド「テイクオン」/日米で新規販路開拓へ/工場発のストリート服

2020年07月01日(Wed曜日) 午後1時19分

 中国・上海発のファクトリーブランド「テイクオン」は、東京の有力セレクトショップを軸とした販路開拓を本格化させている。ニューヨークにデザインオフィスを構え、中国の工場で制作するウエアは、米国とアジアのストリート感と現代性を兼ね備えたユニークな商品に仕上げられている。

 素材選定や色彩は力強く、日本のストリートブランドとは一線を画すクリエーション。真紅のテーラードジャケットや深いブルーのレイヤードスタイルなど、27歳のクリエーティブ・ディレクター、チェルシー・マーによる自由な発想を取り入れている。

 同ディレクターの父親が上海の工場を経営しており、生産背景や価格設定に強みがある。ニューヨーク発のデザインとスピード感のある生産体制で、徐々に業容を拡大。2019年にデビューした若いブランドだが、上海や東京、ニューヨークの3拠点に卸先がある。

 昨夏には東京都目黒区青葉台のセレクトショップ「パークストア」に商品を展開し、手応えを得ている。ロゴを配したアウターやTシャツの動きが良く、21秋冬シーズンにおいてもレイヤードスタイルやセットアップを期待アイテムに挙げている。

 中国では労働集約型のOEM生産やグローバルSPAの下請けから脱却するため、自国の若手デザイナーと組んで高付加価値ブランドを立ち上げる事例が増えている。英国のセント・マーチン美術大学など、欧米の有力ファッションスクールで優秀な成績を収める中国人も多く、帰国したデザイナーを国や民間企業がビジネス支援をするケースもある。