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東レ合繊クラスター/植物由来の生地を開発/3年後に10万メートル販売へ

2020年07月09日(Thu曜日) 午後1時2分

 東レ合繊クラスターのグリーンイノベーション素材分科会(委員長会社=テックワン)は、植物由来原料を使用したサイン・ディスプレー用のテキスタイル「ビオメディア」を開発した。イベントや店頭、建設現場などで使用するのぼり旗や横断幕向けに7月から販売を開始し、今年度(2020年度)2万メートル、3年後に10万メートルの販売を目指す。

 ビオメディアは、会員が収集した市場のニーズを基に、各社の繊維加工技術を合わせて開発した。植物由来原料を約30%使用したポリエステル繊維を、繊維部分重量の25%以上に含む設計としており、グリーン購入法へ適合するほか、エコマークやバイオマスマークの認証を取得している。ダイレクト昇華プリントに対応できる。

 防炎製品としての認定も取得しており、のぼり旗や横断幕、展示会や記者会見の際にロゴなどを表示するテーブルクロス向けなど幅広いシーンで使用可能。東レ合繊クラスターでは同素材を環境への関心が高い官公庁や小売店、設計事務所などに提案していく。

 イベントや店舗などで使われるサイン・ディスプレーは特にコストが重視され、定番素材が使われることが多い。これまで植物由来原料を使用したテキスタイルは限られていた。近年の環境意識の高まりで、官公庁主催のイベントや環境に関連する商品・サービスを展開する店舗などで環境負荷の低い素材による器具・備品への要望が増えているという。