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合繊メーカー 21秋冬スポーツ/サステ素材の浸透目指す/ウェブ展の開催相次ぐ

2020年07月15日(Wed曜日) 午後1時4分

 スポーツ素材を展開する合繊メーカーの21秋冬商戦が始まった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で例年のような展示会を開けない中、ウェブでプロモート素材群を打ち出そうとする取り組みが目立つ。サステイナビリティーをにらんだ商品群が普及していきそうな様相を呈してきており、合繊メーカーは各社各様の提案でエコ素材をスポーツ市場に浸透させようとする取り組みを加速させている。(堤 貴一)

 東レは21秋冬に向けてサステイナビリティーを意識した作り込みを進めており、環境配慮型の素材に「いかに機能性を付与して打ち出せるかがポイント」との認識を示す。

 非フッ素系の撥水(はっすい)剤を使った撥水加工を標準装備化するための開発を強化しており、この一環として新たに「キューダスXT」をラインアップし21秋冬から投入する。

 トレーサビリティーにまでこだわって開発した再生ポリエステル「&+(アンドプラス)」では、商品ラインをストレッチ素材「プライムフレックス」や「KARUISHI(軽石)」などへも広げ拡充に取り組んでいる。

 旭化成アドバンスはエコ素材の冠ブランド「エコセンサー」の市場浸透を最優先の課題に位置付けている。21秋冬ではエコセンサー化したダウンウエア用軽量織物「インパクト」やTシャツ向けの「モイステックス」などで拡販を計画。

 5月からアパレル製品の販売にも乗り出しており、「低迷する水着市場に一石を投じる」ため、リサイクル糸100%で商品化した水着ブランド「リフィレッシュ」を公式サイトから発売した。

 東洋紡STCは「エコに対するアパレル側のニーズは年々、高まってきている」と見ており、12月に開催を計画するグループ総合展でスポーツ向けのエコ素材を打ち出すべく現在、準備を進めている。

 クラレトレーディングは全社ベースで環境配慮型の素材群「エコトーク」の販促に取り組んでおり、スポーツにはペットボトル再生ポリエステルや部分バイオポリエステルを導入。吸汗速乾「スペースマスター」の全量エコ化を急いでいる。

 新型コロナ禍で例年のようなスタイルの展示会を開けなくなっているため、合繊各社はウェブによるスポーツ展を相次いで開催している。

 東レはこのほどウェブで21秋冬に向けた「スポーツメッセージWEB展」を開催。旭化成アドバンスは21、22の両日、「エコセンサー ウエブ総合展」を開催する。

 帝人フロンティアは21春夏向けの「バーチャル総合展 2021/SS」を開催。25周年を迎えた再生ポリエステル「エコペット」を打ち出している。

 植物由来原料とリサイクル原料で商品化した高ストレッチの新素材「ソロテックス エコーハイブリッド」の販売を20秋冬から開始する。