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宇仁繊維/中肉アウター地拡充へ/レピア織機増強も検討

2020年07月20日(Mon曜日) 午後1時16分

 宇仁繊維(大阪市中央区)はアウター向け中肉生地を拡充するとともに、さらなる多品種化に向けてレピア織機の増強を検討する。

 同社はこれまで、「ジャカード」「テック」「オリジン」「デジタルプリント」という社内プロジェクト(PJ)を推進し、それぞれで設備の増強や品番の拡充を図ってきた。特にジャカードPJは軌道に乗っており、播州や北陸の自家設備、協力工場などが好調に稼働、ジャカードにプリントを加えた生地などが売れている。

 テックPJは定番生地に機能性を付けて快適さをプラスしたシリーズ。単価もロットも扱いやすいものになっており、吸汗、UVカット、防汚、抗菌・防臭、ウオッシャブルなどをそろえる。新型コロナウイルス禍で清潔志向が高まっていることから「拡販に期待できる」(宇仁龍一社長)と見る。

 オリジンPJは大口の発注をもらえれば、低コスト生産を実現して値ごろに供給できるというサービス。これにより大手アパレルブランドとの取引拡大を目指す。

 デジタルプリントPJはインクジェット捺染機3台を保有する美研繊維(京都市)の協力のもとで500柄の図案を用意するもの。1反からの別注にも対応する。

 5つ目のPJとして立ち上げを予定するのが「中肉アウター地PJ」(仮称)。同社は近年、大手アパレルブランドとの取引拡大を狙っているが、主力のポリエステル薄地織物だけではブランドのメイン生地にはなりにくい。この改善に向け、中肉厚地を拡充する。

 緯糸短繊維や2者混、3者混生地も拡充対象とし、そのためにレピア織機の増強を計画する。協力工場との占有契約のほか、ジャカード搭載織機やウオータージェット織機、染色機で実績のある、自社で設備を購入して協力工場に貸与するという手法をレピアでも検討する。