「インターテキスタイル深圳20」レビュー(前)

2020年07月21日(Tue曜日)

コロナの反動で来場者増

 15~17日に中国・深圳の深圳国際会展中心で開かれた生地・副資材展「大湾区国際紡織面料及輔料博覧会(インターテキスタイル深圳 アパレルファブリックス2020)」では、日系出展者6社(スタイレム、瀧定名古屋、サンウェル、双日ファッション、SHINDOの中国法人と増井の代理商)のブースがそれぞれ盛況だった。新型コロナウイルス禍の影響などで客足が鈍ることを心配した出展者もあったが、逆に各社とも来場者数が昨年展を上回った。

 同展はこれまで、「深圳国際紡織面料及輔料博覧会(インターテキスタイル・パビリオン深圳」の名称で毎年7月初旬に開かれていたが、今年から会場を世界最大規模の展示場、深圳国際会展センターに移し、名称も変更した。

 新名称の「大湾区」は、英語ではグレーターベイエリアと訳される。香港、マカオ、広州、深圳などの各都市が連携し、22年までにニューヨークや東京に並ぶ世界的なベイエリアにしようという中国政府の「粤港澳(広東・香港・マカオ)大湾区構想」にあやかり、同展を華南エリア限定のローカル展から国際展にグレードアップするという主催者の狙いが見える。

 今回展が盛況だった背景には、新型コロナ禍の反動がある。新型コロナ感染拡大を受け、多くの展示会が延期や中止になった。そのため感染拡大後、初めて開かれる大型展示会の同展に全国の繊維関係者が足を運んだ。例年は深圳・広州エリアの来場者が圧倒的に多かったが、今年は「上海、杭州、北京などが目立つ」(サンウェル)、「青島からも来場した」(スタイレム)、「浙江、江蘇省の企業が多い」(双日ファッション)との声が聞かれた。

 日系企業以外の海外企業の出展は、イタリアと韓国、ドイツ、インド、イギリスだったが、いずれも2、3社にとどまり、日系の6社が最多。日系出展者のブースはこれまで同展の目玉の一つになってきたが、今年は例年以上の存在感を示した。

 昨年までローカル館に出展していたSHINDOのブースには初日、昨年展の会期3日間分に相当する150社が来場した。サンウェルも昨年展の2倍に当たる100社を集めた。