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クローズアップ/東レ 婦人・紳士衣料事業部長 石井 慎二 氏/初のウェブ展を開催

2020年07月22日(Wed曜日) 午後1時22分

 新型コロナウイルス感染拡大の影響でほとんどの繊維企業が展示会の中止に追い込まれる中、東レの婦人・紳士衣料事業部はこのほど初めてのウェブ展示会を開いた。1カ月半ほどで準備し、開催にこぎ着けたという今回のウェブ展。評判はどうだったのか、改善すべき点は何なのか。石井慎二婦人・紳士衣料事業部長に聞いた。

  ――初めてのウェブ展を開いた。

 5月に予定していた展示会が新型コロナ禍で中止になったため急きょ、ウェブ展を開くことを決め、1カ月半くらいかけて21春夏をターゲットとするウェブ展開催の準備を進めました。期間中に800~900人が来場してくれました。

  ――展示会のコンセプトは。

 「キナリ」、フェミニン、ベーシック、ナチュラル、ホワイトという五つのコンセプトを設定し、絞り込んだ50~60品番を見てもらいました。「キナリ」がピックアップされるケースが多く、来春夏のトレンドはフェミニンな方向へ向かっているようです。上質感のあるカジュアルも欠かせなくなるとみています。

  ――人気素材のベスト5は。

 トップはクリアラミネーションを施した透湿防水「ダーミザクス」の極薄織物で、目付け63㌘と軽量ながら、しっかりとした機能性が評価されました。2番目が同じくダーミザクスの3層ラミネート。3番目がキナリのビンテージシボサテン、4番目がキナリのスパンデックス混による2ウエーストレッチ、5番目がキナリのシルキーストレッチタッサーでした。

  ――展示会後、客先へはどうアプローチしている。

 当社のサイトを訪問してくれた人のアドレスに販促のためのメールを送り商談を進めています。ウェブ展で空中戦を仕掛け、その後の地上戦も交えてこの間の出遅れを取り戻そうと考えています。できれば本社ビルにスペースを用意し、いずれかのタイミングで個別の商談会を開ければと思っています。

  ――ウェブ展は成功だった。

 ネット経由で素材をピックアップできるウェブ展は少ないのでは……。その点で業界を先駆けたことを評価してもらえました。ただ、モデルが着た状態を見たかったとかスマートフォンの画面では分かりにくいといった指摘もありました。

  ――新型コロナ禍で業界は苦戦を強いられている。

 3~5月と店頭は大幅な前年割れでした。しかし、6月から夏物が動き出していますし、7月のセールでの売れ行きも含めてどこまで挽回できるのかを注目しています。