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東レ 不織布・人工皮革事業部門/繊維上回る伸びを目指す/近々「ウルトラスエード」に新タイプ

2020年07月22日(Wed曜日) 午後1時25分

 東レの不織布・人工皮革事業部門は4月からスタートさせた新中期経営課題を通じ繊維トータルを上回る伸び率で不織布、人工皮革の拡大戦略と取り組む。主力の紙おむつ向けスパンボンドを伸ばすとともに「ウルトラスエード」では引き続きカーシート向けを中心とする成長戦略に力を入れる。

 東レは新中計を通じ繊維連結売上高(IFRS)を2019年度の8360億円から22年度をめどに1兆300億円まで23・2%伸ばす計画で臨んでいる。

 同部門は伸び盛りの紙おむつ向けスパンボンドやウルトラスエードを展開しているため、「繊維を上回る比率で事業拡大に取り組む」(西村誠不織布・人工皮革事業部門長)との意欲を示している。

 紙おむつでは、4月に量産を開始した中国・仏山を既にフル稼働させているほか、8月にはインドでの量産が立ち上がる。

 集塵(じん)機用フィルターを主力に展開するポリエステルスパンボンド「アクスター」でも「現中計の期間中に増産に取り掛かかれるよう、既に準備を進めている」と言う。

 ウルトラスエードでは、中国で自動車生産が再開していることを踏まえ、「ここでどれだけ伸ばせるかが重要」と見ており、最近のビーガン志向も踏まえ再生ポリエステルやバイオポリエステル使いのウルトラスエードの販促に重点化し拡販を目指す。

 半銀調「ウルトラスエード・ヌー」の新タイプ開発を急いでおり、まもなく販売を開始する。アニリンレザー調の表面感を持たせた。

 東レは使い切りの防護服「リブモア」を展開しており現在、コロナウイルス感染症対策用の原反開発に取り組んでいる。原反で売るのか、製品販売をするのかを検討しており近々、実際の販売を立ち上げる。

 PPS繊維「トルコン」では、中国バグフィルター狙いの取り組みを強化し、新たに開発した細繊度糸の高性能をフィルターメーカー、発電所に売り込んでいく。