ごえんぼう

2020年07月28日(Tue曜日)

世間では話題にすら上らないが、東京五輪・パラリンピック記念硬貨は4回に分けて発行されるはずだったが、開催延期のため中断している▼1964年は沸いた。販売窓口となる郵便局の前で、親に手を引かれ、何度も並んだ記憶がある。こうした涙ぐましい努力の成果として、わが家には6枚の千円硬貨がある。その後、切手とともにコイン収集もブームになった。大阪万博の後には2万円を超す買い値が付いた▼それからほぼ半世紀が過ぎ、コレクターは激減した。キズが付いた千円硬貨にプレミアムはない。家に来た友達に見せびらかしていたうちのはまさにそれ。コンビニで使うしかないのかと思いきや、外国人アルバイトが偽物と勘違いするので「避けるべき」と古物商▼銀行で千円札との“等価交換”を推奨する。消費者物価指数で当時の千円は今の4・4倍の価値があった。決して詐欺に遭ったわけではないのだが……。