中国のGDP実質成長率/4~6月は3.2%増/プラス成長に転じる

2020年07月29日(Wed曜日) 午後1時21分

 【上海支局】中国国家統計局がこのほど発表した2020年4~6月は、物価の変動を考慮した実質で前年同期比3・2%増えた。統計史上初のマイナスとなった1~3月(6・8%減)からプラスに転じた。新型コロナウイルスの感染拡大を抑え、3月から生産や投資が回復したことを映した。

 20年6月の社会消費品小売総額(小売売上高)と工業増加値(工業製品の付加価値)、20年1~6月の固定資産投資は、それぞれ新型コロナ禍の打撃からの回復が続いた。

〈3.1%減に回復 繊維業は2桁%落ち込み/20年1~6月の固定資産投資〉

 20年1~6月の固定資産投資額(農家を除く)は28兆1603億元で、前年同期に比べ3・1%減った。1~2月から5期連続で前年同期を下回ったが、下げ幅は1~5月に比べ3・2ポイント縮小。インフラ投資と不動産が貢献した。

 製造業の投資は、11・7%減った。外需低迷を受け、2桁%の落ち込みが続いた。下げ幅は3・1ポイント縮小した。

 うち繊維業は22・4%減だった。下げ幅は3・8ポイント縮小したものの、5期連続で主要産業の中で最大だった。

〈1.8%減に回復 衣料品はほぼ前年並み/20年6月の社会消費品小売総額〉

 20年6月の社会消費品小売総額は3兆3526億元で、前年同月と比べた名目増減率は1・8%減だった。1~2月からの落ち込みが続いたものの、下落幅は5月から1ポイント縮小した。

 うち衣料品(衣類・靴・帽子・ニット品)は1059億元で、0・1%減った。下げ幅は5月に比べ、0・5ポイント縮小し、ほぼ前年並みに回復した。

 20年1~6月の社会消費品小売総額は17兆2256億元で、前年同期に比べ11・4%減った。うち、ネット通販小売額は7・3%増の5兆1501億元。モノのネット通販小売額は4兆3481億元で、14・3%増えた。うち衣料品は2・9%減った。下げ幅は、3・9ポイント縮小した。

〈上昇幅が若干拡大 繊維業はマスク効果薄れる/20年6月の工業増加値〉

 20年6月の一定規模以上工業企業の物価要因を除いた増加値は、前年同月に比べ4・8%増えた。3カ月連続で上昇した。上昇幅は5月から0・4ポイントの拡大にとどまった。電力などのエネルギー関係の回復が鮮明だった。

 主な41産業のうち、26産業が前年同月を上回った。前年同月を超えた産業は、5月から4産業減った。

 うち繊維業は、3・2%増。上昇幅は5月から1・1ポイント縮小した。海外での新型コロナ感染拡大を背景に、5月までマスク生産が急増していたが、それが落ち着いたことが背景にありそうだ。

 生産販売率は97・8%で、前年同月から0・5ポイント拡大した。5月からは横ばいとなった。

 輸出出荷額は、2・6%増の1億650万元。5月の落ち込み(1・4%減)からプラスに転じた。

 20年1~6月の一定規模以上工業企業の物価要因を除いた増加値は、前年同期に比べ1・3%減った。うち繊維業は4・5%減だった。