蘇州新金晟紡織/高品質とQRで内販拡大へ/コロナ打撃で稼働率低迷

2020年07月29日(Wed曜日) 午後1時23分

 【上海支局】合繊織物産地、呉江地区(江蘇省)で生機製造販売を手掛ける蘇州新金晟紡織は、海外での新型コロナウイルス感染拡大を受け、日系メーカーなどからの委託生産が減り、工場の稼働率が低迷している。このため品質を維持しながらQR力を高め、中国内販の拡大を図っていく。

 156台の日本メーカー製織機を導入し、生機と染め製品を生産している。売り上げ全体の25%を、昆山(江蘇省)の出資工場で染色する染め製品が占める。顧客別比率は、日系メーカー45%、台湾系メーカー30%、内販25%で、日系と台湾系は生機の委託加工、内販は自販する染め製品がメインだ。

 起業から間もない2004年から日系メーカーとの取り組みを続けており、「品質管理には自信がある。設備も大手メーカーと比べそん色がない」と徐慎董事長は話す。

 稼働率は6月から70%に落ち込んだ。「(設立から)これまでの20年間で最低水準。ボリュームゾーンを手掛ける周辺の同業他社はもっと厳しく、50%程度ではないか」(徐董事長)。

 海外市場の急速な回復が見込めない中、「品質を維持しながら、QRの能力を高めていく」と言う。ネット通販向けの内販を拡大しており、QRの重要性が高まっているためだ。染め製品の納期は現在、10~14日だが、最終的には7日に縮める。自社単独では難しいため、外部の工場と協力し、実現していく。