ごえんぼう

2020年07月30日(Thu曜日)

カシミヤ製品の紡績から縫製までの一貫工場を持つモンゴルのゴビ社は、自社工場で作った先染めコート地を、わざわざ日本に送る。生地染色の藤井若宮整絨(大阪府泉大津市)に、起毛などの整理加工を委ねているからだ▼整理が終わった生地は送り返してもらい、コートに仕立てて主にモンゴル国内で観光客相手に販売する。整理を藤井若宮整絨に委ね始めたのは7、8年前。近年は毎年20万㍍ほど発注している▼中国の工場に乗り換えようとした時期もあったが、品質面でも納期管理面でも満足できず、日本に戻ってきたようだ。新型コロナウイルス禍で今年の発注は減るが、それでも例年の3分の2程度の注文はあると藤井若宮整絨は見込む▼あまり公にはならないが、欧米のモノ作りを支えている工場も日本にはたくさんある。繊維業界では悲観論が目立つが、日本にしかできないことがまだまだあることを忘れてはならない。