インドネシア/製造業PMIが過去最低水準/コロナ影響で需給停滞

2020年07月30日(Thu曜日) 午後1時15分

 インドネシア中央銀行によると、2020年第2四半期(4~6月)の製造業購買担当者景気指数(製造業PMI)は28・55となり、過去最低の水準となった。第1四半期(1~3月)の45・64から大幅に低下した。景況改善・悪化の分岐点となる50を下回るのは2カ月連続。新型コロナウイルス感染拡大の影響で工場が稼働を停止し、サプライチェーン(供給網)が停滞したことが背景にある。

 製造業PMIを構成する主要5項目全てが50を下回り、「生産高」は25・36で前期の43・10から大幅に低下。「新規受注」は28・95(前期47・28)、最も高かった「製品在庫」も32・28(同46・69)だった。

 業種別でも主要8業種全てが50を下回った。最も低かったのは「繊維・革製品・履物」で19・10。これに「木材製品・他の木製品」が19・75で続いた。最も高かったのは「食品・飲料・たばこ」の35・30で、50を下回ったのは18年の第1四半期以来。「肥料・化学・ゴム製品」が34・71でこれに続いた。

 「輸送機器・機械設備」は24・63となり、3四半期連続で50を下回った。

 中銀は声明で「新型コロナ流行の影響による需要減退、サプライチェーンの停滞が景況感悪化の原因」と分析する。

 ただ3カ月間に及ぶ「大規模な社会的制限(PSBB)」が6月以降から徐々に緩和され、これまで停止していた生産活動や販売活動が段階的に再開。中銀は第3四半期(7~9月)の製造業PMI見通しについて、まだ景況感は悪いものの45・72に回復すると予測する。

〈厳しい局面続く〉

 「ジャカルタ・ポスト」が14日に伝えたところによると、中銀の第2四半期の製造業PMIは、英金融情報・調査会社のIHSマークイットが発表する製造業PMIとほぼ同じ傾向だった。IHSマークイットのPMIは、5月の28・6から6月は39・1に上昇した。

 IHSマークイットの主任エコノミスト、バーナード・オー氏は「PSBBのさらなる緩和と日常生活への期待感から、企業の景況感はコロナ流行前の1月以来の高水準に上昇した」と説明。ただ、生産量と販売量は依然として落ち込んでいること、6月も工場で従業員の一時帰休制が取られていること、需要が依然として弱く購買活動も低調なことなどから「向こう数カ月も景気回復は厳しい局面にたっている」との考えを示した。

 プルマタ・バンクのエコノミスト、ヨスア氏は、製造業の低迷は家計や雇用にも影響すると指摘。製造業は第3四半期には上昇に転じるとの見方だが、「最近の工場での感染例から、製造業もさらなる手を打つ必要がある。政府は打撃を受けた製造業を救済するため、迅速な景気刺激策が求められる」と述べた。〔NNA〕